ダンダカの森で隠者として暮らすラーマ王子は、多くの賢明な聖者から教えを請おうと決意しました。しかし森は危険と隣り合わせでもありました。ある日、ラークシャサ族の悪魔ヴィラーダに襲われ、シーター姫が連れ去られそうになったのです。
ラーマ王子はヴィラーダに矢を放ちますが、ヴィラーダはすぐに回復し、三叉の鉾で襲いかかってきました。ラーマ王子は鉾を砕き、ラクシュマナと共に剣でヴィラーダに重傷を負わせます。それでもヴィラーダは死ななかったため、彼らは彼を生きたまま土に埋めました。
ヴィラーダの恐怖から解放された森の人々は喜びましたが、ラークシャサの脅威は依然として存在していました。ラーマ王子は聖者や村人たちを守ることを誓い、旅を続けました。
一行はバンチャヴァティーという美しい場所に落ち着き、平和な日々を過ごしていました。しかし、そこにアスラのシュールパナカーが現れ、ラーマ王子に一目惚れしてしまいます。
シュールパナカーは魔法で美女に変身し、ラーマ王子に求婚しますが、ラーマ王子は既に結婚していることを理由に断りました。シュールパナカーはラクシュマナにも求婚しますが、やはり断られます。
怒ったシュールパナカーはシーター姫に襲いかかり、ラーマ王子の怒りを買います。ラクシュマナはシュールパナカーの鼻と耳を切り落とし、彼女は兄のカラに助けを求めました。
カラはラークシャサ族の王の一人で、ラーマ王子を罰するために戦士たちを送り込みます。しかし、ラーマ王子とラクシュマナは刺客たちを返り討ちにしてしまいます。
激怒したカラは、1万4000ものラークシャサを率いてラーマ王子に復讐しようとしました。ラーマ王子はシーター姫とラクシュマナを洞窟に隠し、一人でカラの軍勢に立ち向かいます。
ラーマ王子は圧倒的な強さでラークシャサたちを次々と倒し、カラとドゥーシャナも討ち取ります。森の聖者や神々は、ラーマ王子の勝利に歓喜しました。
一方、シュールパナカーは兄ラーヴァナの元へ逃げ帰り、事の顛末を報告します。ラーヴァナは激怒し、ラーマ王子への復讐を誓います。しかし、ラーマ王子が無敵の戦士であることを知ると、シーター姫を誘拐することを企てます。
シュールパナカーはラーヴァナにシーター姫の美しさを語り、誘拐を促します。ラーヴァナは妹の言葉に従い、シーター姫を奪う計画を立て始めました。